韓国超豪華旅行 ページ1


これは、わたしが1998年に韓国を旅行した時の紀行文であり、写真を織り交ぜた日記でもあります。今回の韓国旅行は、専用観光バス仕立て、ガイド付き、移動しまくり、高級料理食いまくりの超豪華旅行でした。超豪華というのは、もちろん、わたしにとっての話です。興味のある人はのんびりと読んでいってください。

韓国紹介

総面積は約22万平方キロ(南韓だけは10万平方キロ)。人口は7000万(南韓だけは4430万)。気候は大陸性と海洋性の中間型。一般的には空気が澄んでいる春秋が理想的な季節。雨季は7、8月、冬は日本と比べて多少低い気温となる。貨幣はウォンで1円が約10ウォン。交通は人は左、車は右。タクシー、バス、地下鉄が市民の足。飲食物は日本人にはやや辛いが、日本人の味覚に合う。生水を飲んでも大丈夫。距離的に日本から非常に近いが、日本の旅行者の人気は今一つ。。。だと思う。情報は平成10年10月現在のもの。

出発

旅行出発の前前日のことだった。わたしは急に「欠員が出た、韓国へ飛んでくれ!」と言われた。何の用意をしていたわけでもないが、旅行業者にすべて任せておけば良いからということで、パスポート片手に身体一つで旅立つことにした。韓国、確かに地図で見れば、すぐ近くだが、わたしは、この国のことに関して何も知らないに等しい。身近なこともあって、アジア旅行では、需要が多いのだそうだ。確かに、旅行雑誌を見れば、2〜3万円代のパッケージツアーが並んでいたことは記憶している。バックパッカー達は日本では体験できない新鮮な感動と、日本の高い物価を避けて、アジアへと出かける。下手な国内旅行よりも、海外の格安ツアーのほうが安上がりなことは、最近では有名な話だ。

10月19日、朝早くから旅行仲間と最寄りの地方空港に向かう。車で1時間あまり、空港が近づいてきた頃、昨夜の台風の激しい風雨により、道が通行止めになっているようだ。やれやれ、ここまで来て空港に行くことができなければ、韓国に行くこともできないではないか。そう思っていると、通行止めの看板の横から何故か対向車線の車が出てくる。我々も通行禁止の看板を横目に、例に倣って進むことにした。山を切り開いて作ったばかりの道は、至る所で山肌が崩れて、土砂が道を覆っている。幸いにも、道幅のすべてが覆われているわけでもないので、通れないわけでもない。土砂を避けながら、かろうじて道を進む。どうやら、飛行機には搭乗できそうだ。

空港

飛行機は午前中の便で、ソウル行きだ。国際線は搭乗の2時間前にはチェックインを済まさなければならない。国内線であれば、出発間際でも搭乗できるのに面倒なことだ。こんなに時間がかかるというのは、チェックインを済ませた後でブラックリストメンバの国外逃亡チェックでも行なっているのだろうか。我々は、空港にある喫茶店に入って時間を潰した。空港には、朝早いのにも関わらず、多くの商品の並んだ土産物屋が店を開けている。不思議なもので、ここぞとばかり、いかにも日本的な情緒を漂わす商品たちが売られている。もちろん、海外の人への土産物なわけだが、このような場所に来て、普段は見向きもしない日本的な柄の扇子であるとか、着物を来た人形を目にするのもおかしな感じがするものである。そして、海外では、これが日本の印象となるのだ。だから、未だにアメリカの教科書にはちょんまげ姿に刀を挿した日本人が闊歩している写真が乗るのだろう。

大韓航空

搭乗時間が来て、大韓航空に乗り込む。ほとんどは日本からの観光客だが、中には朝鮮風の顔立ちもある。在日韓国人が帰省するのだろう。機内に乗り込むと、韓国人のスチュワーデスの流暢な日本語が聞こえてくる。「本日は、ご搭乗、有り難うごじゃいます。」どうも、韓国人は「ざじずぜぞ」が苦手らしい。後に分かったが、「だぢづでど」も苦手らしい。これらの言葉は必ず「じゃじぃじゅじぇじょ」、「ぢゃぢぃぢゅぢぇぢょ」になるようだ。ソウルまでは1.5時間。国内に飛ぶのと変わらない。あるいは、国内であってもより時間のかかる地域もあるだろう。軽い機内食を済ませると、すぐにソウルが近づいてきた。

金浦空港

金浦空港につき、入国審査に並ぶ。韓国では入国するすべての人をコンピュータ入力しているらしく、結構待たされる。並んでいる人達を見れば、在日韓国人を除けば、ほとんどが日本から観光客だ、中に白人系の人もいるが、ごくごく僅かだ。さっそく、市内観光かと思っていると、どうやら釜山まで国内便で飛ぶことになっているらしい。予想していなかっただけに、連続の飛行は気が重たい。今更ながらに、ツアースケジュールも知らなかったことに気づく。

国内便の出発時間まで空港で時間を潰すことになった。空港内で、日本と違うのは、軍服を来た若者が目立つことだ。韓国では大学卒業後に2年間の徴兵制度があるらしい。彼らも単に飛行機を利用しているだけなのだろう。迷彩色の制服を着た者、深緑色の制服を着た者が沢山いる。良くは分からないが所属が陸海空の違いだろうか。また、別のチャラチャラとした鎖のついた制服の者もいる。どうやら、これは警察か警備員のようだ。

面白ろ半分に空港内の売店を覗いてみる。物価は日本とほとんど変わらないようだ。キャンデーもガムも1000ウォン程度で売っている。友人がジュースと思しきものを買ってくれた。缶には潰れたような米の写真が載っている。いったい何だろうと思って飲んでみると、どうやら甘酒らしい。日本のものよりも、すっきりとして、ジュース感覚で飲むのに無理はない。ノンアルコールのようだ。

釜山空港

搭乗手続きを済まし、釜山へと向かう。搭乗時間は1時間程度だったろうか。良く覚えていない。飛行機を降りて、出口に向かうと、出口付近には観光ガイドと見える韓国人女性達が、ずらりとならんでいる。あまりの数と見慣れぬ韓国風の顔立ちに圧倒される。それぞれに、日本語で「歓迎!〜〜御一考様」と書かれた紙を持っている。日本人客はそれを目掛けて、目当てのガイドを探すわけだ。我々も目当てのガイドを見つけることができた。ガイドの顔を見て、何故か金正日氏の顔を思い出した。やはり、民族が同じだから、どことなく似ているのだろう。

空港で円をウォンに両替する。韓国内では、基本的にウォンが流通しているのだが、観光客の行くような場所では、たいていどこでも円が使える。実際、今回の旅行で、わたしは円でしか買い物をしていない。また、免税店などに行くとドルも使える。日本の円も強くなったものだとしみじみと思う。もっとも、わたしは円が弱かった時代のことなど、よく知りはしないのだが。特に、最近のアジアの経済危機でウォンも安くなっているはずだ。円のほうが信用があるのかも知れない。韓国が金融方針でIMFの提案が屈辱的だとしてもめていたことを思い出した。さて、あの問題はうまく収まったのだろうか。とりあえず、今回のわたしの旅行には関係なさそうだ。

龍頭山公園

すぐに観光バスに乗り込む。やはり韓国なまりの日本語で話すガイドの案内を聞きながら龍頭山公園に向かう。バスに乗っている人の自己紹介から始まる。バスには運転手、ガイドの女と、カメラマンの男が乗っているとのことだ。みんな、カメラは持っているからカメラマンが必要とも思えない。少し嫌な予感がしたが、まぁ、気にするほどのことでもないだろう。

バスは龍頭山公園に着いた。釜山とは朝鮮半島の先端にある街で、港町だ。人口は400万人ということで、日本で言えば、大阪のような街だという。街には山が沢山あり、人々は山の上のほうにまで家を建て、道を作って暮している。公園には、家族連れや、暇を持て余した韓国人で溢れている。都会の中にあって、のんびりできる場所なのだという。一角では人々が集まって将棋のようなゲームをしていて、そのまわりに人が集まり、それを見物していたりする。

タワーに登って眺めると、釜山の街が一望できた。山の上のほうまで建物で埋め尽くされているのが、この街の特徴らしい。港には多くの船が停泊し、ビルディングも海の間近まで迫っている。すぐ近くに大きな島があるのだが、大きな橋がかかり、今では陸続きになっている。昔は開閉式の橋で大変だったのだという。今では島の方にも大きなビルディングが立っているのが見える。ざっと、眺めるとすぐにそこを後にした。時間が押しているらしい。


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