韓国超豪華旅行 ページ5


民族村

10月21日、翌朝、またバイキングでたらふく食った後、バスに乗り込む。まずは、民族村だ。民族村とは韓国の伝統的な家屋などが実際に保存されている屋外博物館のようなものだ。民族村は30万坪の広さの土地に260軒もの伝統家屋が建っている。とても全部見ることはできない。ここもまた観光地らしく、学生達で溢れている。遠足の季節なのだろう。ずいぶんと広い敷地の中を歩きながら、韓国の古い住居を周ってみる。庶民の家は藁葺きだ。一昔前なら、日本の田舎で、どこにでも見られたような家が建っている。まさに、同じような文化だ。貴族の家は瓦葺きだ。それでも、寺院で見たような極彩色の色は塗られていない。家屋に色を塗ることが許されたのは、寺院と王宮だけだったという話だ。この民族村で面白いのは実際に人が暮しているということだ。だから、畑には作物が植えられているし、家屋には生活の匂いがする。

「アンニョンハシムニカ」。周っているうちに、女子高生が声をかけてきた。とりあえず、「アンニョンハシムニカ」と答えておく。女子高生は韓国人のようでもあるし、日本人のようでもある。それでも、なんとなく雰囲気が日本人っぽい。「でも、日本人かしら」と独り言を言ったら、仲間内で爆笑している。どうやら相手も日本人らしい。わたしを韓国人と間違えて声をかけたのだ。韓国人と日本人は顔で判別することは難しいのだ、ということを認識しなければならない。

焼きビビンバ

バスに乗り込み、昼食に向かう。ニラと蟹かまぼこをメリケン粉で固めたような薄焼きが出てきたので、適当につまんで食べる。まずまずの味だ。そうしているうちに、黒い大きな器が一人一人に配膳された。器は熱せられているらしく、ジュージューという音とともに、熱気が伝わって来る。中には、ビビンバが入っている。そう、これは焼きビビンバなのだ。スプーンの先が尖ったようなもので、中のご飯が焦げ付かないように、かき混ぜながら食べる。唐辛子味噌は各自で好きなだけ入れる。熱くて辛いが、なかなかうまい。ビビンバは日本の焼き肉屋でも、良く食べたことがあるが、焼きビビンバというのは初めてだ。フー、フー言いながら食べる。韓国の料理は何を食ってもうまい。

景福宮

次に景福宮に向かう。景福宮とは韓国の王宮のあった場所で、近くには現代の政治の拠点もあるらしい。さすがに王宮というだけあって、立派な建物が並ぶ。どの建物も極彩色に彩られている。五色が基本だと言う。日本の皇居などは、そんなにカラフルだった印象はない。これは文化の違いなのだろう。あちらこちらで、新婚さんの記念撮影が行われている。景福宮の美しい建物を背景に、記念写真を撮るのだろう。写真屋は、誰も彼も、キャノンのカメラに400mmの望遠レンズを付けている。ふむ。そういう撮り方をすると、見栄えのする写真が取れるのか。今度、試してみよう。

ここも観光地だ。沢山の観光客が歩き回っている。中でも目立つのは派手な黄色の制服に身をつつんだ幼稚園児たちだ。ちょこちょこと走り回わるたびに、思わずそちらに視界を奪われてしまう。幼稚園児たちは、韓国でもかわいいものだ。いくら王宮がカラフルでも、幼稚園児のビビッドなイエローにはかなわない。幼稚園児達も移動するときには、しっかりと列をつくり、しっかりと手を繋いでいる。

仁寺洞

市内に有名な骨董品店街があるというので、そちらに向かう。道の両側に観光客目当ての店が軒を連ねる。韓国伝統紙、これは日本の和紙のようなもの。昨日の舞踊で見たような爺婆の面、玉石を使った置物。いろいろなものを売る店がごちゃごちゃと並んでいる。通りをしばらく歩き、歩き終わった場所に泊めてあるバスに乗り込むと、何故か、みんな荷物が増えている。あちこちに行くたびにどんどん土産物が増えている様子だ。スーパーに入って韓国海苔を沢山買った御婦人もいたようだ。さすがだ。

南山タワー

ソウルを見下ろせる小高い丘の上にタワーが建っている。駐車場からは少し距離があるので、歩いて坂道を登っていく。みんな、ゆっくりゆっくりと歩く。今朝から沢山歩いたから疲れているのだろう。タワーに上り、韓国の市街地を見下ろす。東京に比べれば、緑が多いという感じだろうか。山も比較的に近くまで迫ってきている。我々が泊まっているホテルのあたりを見ると高層ビルが立ち並んでいる。明洞地区はソウルでも最も栄えている場所なのだ。


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